立志社(りっししゃ)は、自由民権運動の中心となった高知県の政治団体です。1874年に板垣退助・片岡健吉・植木枝盛らによって設立され、社長に片岡健吉が就任しました。民撰議院設立の建白書を政府に提出し、故郷の高知に帰った板垣が片岡ら旧土佐藩士族の有志を集めて人権と自由の確立を目指して立ち上げたものです。
立志社は天賦人権を宣言し、人民の知識の発達、気風の養成、福祉の上進、自由の進捗を目的として掲げました。人民主権・一院制議会・周到な人権保障など民主主義の理念に貫かれた立志社憲法見込案を発表するなど国会期成同盟の中心的役割を果たし、民権思想の普及に努めました。1883年に解散。