自由民権運動(じゆうみんけんうんどう)とは、明治時代の日本において行われた、憲法制定や国会開設のための政治運動ならびに社会運動のことです。明治6年(1873年)に征韓論を主張して敗れた板垣退助らが下野すると、明治7年(1874年)1月12日に愛国公党を結成し、1月17日『民撰議院設立の建白書』を政府に提出して、東アジアで初となる国会開設の請願を行ったことから始まりました。藩閥政府による専制政治を批判し、憲法の制定、議会の開設、地租の軽減、不平等条約の撤廃、言論の自由や集会の自由の保障などの要求を掲げ、明治23年(1890年)の帝国議会(国会)開設を政府に約束させました。
ざっくり用語解説
自由民権運動
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