大御所時代(おおごしょじだい)は、江戸時代後期、松平定信による寛政の改革と水野忠邦による天保の改革の間の期間(1793年~1841年)を指す言葉です。第11代将軍徳川家斉の治世にあたります。。家斉は1837年(天保8年)に隠居して大御所となってからも政治の実権を握っていたため、この時代を後の人が「大御所時代」と呼ぶようになりました。
「大御所」時代となっているため、誤解しやすいのですが、この時代には、家斉が将軍の地位にあった50年間も含まれています。家斉が大御所だった期間はわずか4年。あくまでも後の時代にこの「家斉時代」を振り返ったときに「大御所(様が権力を握っていた)時代(=徳川家斉が将軍・大御所だった時代)のときには、こんなことがあったのぅ」という呼び名でございます。