ラジレキ

要点から背景まで、流れでおさえる日本史の全体像

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  • 大和王権と古墳文化
  • 古代国家の成立
  • 権力闘争と貴族の時代
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大村純忠

大村純忠(おおむら すみただ)は、戦国時代から安土桃山時代にかけての大名。永禄6年(1563年)に日本初のキリシタン大名となり、長崎港を開港した人物として知られています。有馬晴信の叔父さんです。1587年に豊臣秀吉の九州平定において、秀吉に臣従して、無事に本領安堵されました。しかし、既に純忠は病魔に侵されていました。

病で衰えた純忠はたびたび神父を呼んで来世の事を話して欲しいと願い、それを聞きながら大いに満足して涙を流します。そして、死を悟った純忠は、領内に拘束していた捕虜200名を釈放、死去前日には可愛がっていた1匹の小鳥を籠から出して空に放たせました。この時、純忠には小鳥を放つ体力すらなくなっていて、侍女に命じましたが、その侍女が小鳥をぞんざいに扱ったため純忠は怒りをあらわにします。しかし、怒る事は神の意思に反するとして純忠は侍女に立派な帯を与えて、「小鳥はデウス様が作られたものであるから、予はそれを可愛がっている。それゆえ今後とも愛情をもって扱ってほしい」と述べたと伝わっています。1587年6月23日、居宅において死去。バテレン追放令の出る前月の死でした。

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