藤原 信頼(ふじわら の のぶより)は、平安時代末期の公卿。後白河天皇の寵臣として絶大な権力をふるうが、同じく上皇の近臣であった信西と対立。源義朝と平治の乱を起こし信西を除外し、朝廷の最大の実力者となりましたが、平清盛に敗北して、六条河原で斬首されました。
『平治物語』などでは、後白河天皇との男色関係にあって出世した「文もなければ、武もなくて、能もなければ、芸もなし」と無能な人間と評されており、信頼の見張りをかいぐくって二条天皇や後白河上皇が清盛側に脱出した際には、味方の義朝から「日本第一の不覚人」と罵倒されたといいます。
ただこれらには異論・異説もあります。とはいえ、敗者の末路ですね。