第81代天皇。在位1180-1185年。史上最年少(数え3歳、満1歳2か月)での即位、そして史上最年少で死去しました。父は第80代高倉天皇、母は平清盛の娘、徳子(建礼門院)です。1183年に源義仲が入京すると、平家一門と三種の神器とともに都落ち、以降、西国を転々として壇ノ浦の戦いにて、平家が敗北するに至って、外祖母である平時子(清盛の正妻)に連れられて、入水して死亡。平家物語では、「尼(時子)よ、わたしをどこへ連れていこうとするのか」「波の下にも都がございます」という涙なしでは語れぬやりとりが記されています。あまりにも悲劇的なことから、各地に安徳天皇が落ち延びたとする伝説があります。
ちなみにこの時に三種の神器のつい、神璽と神鏡については源氏が回収に成功しましたが、宝剣についてはこの時に回収に失敗しました。(ただし、宝剣の正式版については異説もあり。この時に紛失したのはレプリカという説もあります。)