『太平記』(たいへいき)は、日本の古典文学作品の1つで軍記物語。「日本の歴史文学の中では最長の作品」とされる全40巻。作者は不詳ですが、多くの人の手によって時間を掛けて作られたと考えられています。南北朝時代を舞台に、後醍醐天皇の即位から、鎌倉幕府の滅亡、建武の新政とその崩壊後の南北朝分裂、観応の擾乱、2代将軍足利義詮の死去までの約50年間が書かれています。表題の「太平」は、平和を祈願する意味で付けられていると考えられており、怨霊鎮魂的な意義も指摘されています。
ざっくり用語解説
太平記
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