陽明学(ようめいがく)は、中国、明の時代に王陽明が唱えた儒教の一派です。王学とも呼ばれます。人は生来備えている良知(是非・善悪・正邪の判断力)を養って、知識と実践とを一体化すべきだとするもの。 日本では、江戸時代、中江藤樹・熊沢蕃山らが支持しました。
朱子学との対比では、
朱子学「性即理」、陽明学「心即理」という違いがありますが、ざっくりいうと「性+情=心」です。朱子学では、「情=情動」を廃して、純粋さに精練されることによって人は「理=真理」にたどり着けるとする一方、陽明学では「情動も含めた心の働き、動きまで含めてが、真理である!」といい、行動・実践を重んじました。また、陽明学には「知行合一」というキーワードもありますが、こちらも「知識と行動が合一してこそ、口先だけでなく行動が伴うことこそが大事」と説きました。どちらかというと、陽明学の方が日本人好みですよね。朱子学が「口先だけのコンサル」、陽明学が「現場での効率化に勤しむコンサル」って感じですかね。