ラジレキ

要点から背景まで、流れでおさえる日本史の全体像

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以仁王

以仁王(もちひとおう)は、平安時代末期の皇族。後白河天皇の第三皇子です。普通、天皇の皇子は「親王(しんのう)」宣下を受けて、親王の称号を得ます。悠仁親王さまとかですね。女性であれば「内親王」の称号で、愛子内親王になります。何も宣下を受けない皇族は、男性であれば「○○王」、女性であれば「○○女王」です。なので、以仁さまは、後白河天皇の皇子にも関わらず、親王宣下を受けられずに王のままに据え置かれていました。不遇の状況だったわけです。

この以仁王が、「以仁王の令旨」を出して源氏に平氏打倒の挙兵を促しました。ちなみに「令旨(りょうじ)」とは、皇太子・親王・王や皇后、皇太后などの命令を公に伝えるために発行される文書のことです。以仁王自身は、源頼政とともに1180年に挙兵しましたが、平家の追討を受けて、頼政とともに敗死します。しかし、彼が出した令旨が、東国の源氏たちを立ち上がらせて、平家滅亡へと繋がっていくのでした。

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