台密(たいみつ)とは、天台宗に伝わる密教のことを指します。。京都東寺を根本道場とした真言密教を東密と呼ぶのに対する呼称であり、日本天台宗の開祖である最澄(伝教大師)によって創始されたものです。天台宗の根本経典は、法華経となっているため、顕教(釈迦が一般にわかりやすく説いた教え)が中心となっていますが、最澄は天台教学とともに、密教・禅・念仏(浄土教)も日本に持ち帰ってきていました。密教については、空海の真言宗に遅れをとっていましえたが、9世紀の中ごろに天台宗の円仁(慈覚大師)・円珍(智証大師)が唐に渡って中国密教を本格的に学んだことから、日本の天台宗は密教を包含したものとなりました。
ざっくり用語解説
台密
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