ラジレキ

要点から背景まで、流れでおさえる日本史の全体像

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  • 日本の夜明け
  • 大和王権と古墳文化
  • 古代国家の成立
  • 権力闘争と貴族の時代
  • 武士階級の台頭
  • 武家社会の動揺
  • 動乱の戦国時代
  • 幕藩体制の始まり
  • 発展する経済・文化
  • 揺らぎ始める幕藩体制
  • 明治維新と近代国家の形成
  • 脱亜入欧、日清・日露戦争
  • 第一次世界大戦
  • 第二次世界大戦
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守護領国制

守護領国制(しゅごりょうごくせい)とは、室町時代の守護大名による一円的な領国支配体制を指す歴史用語です。室町時代の守護は、当初(14世紀中葉)、幕府から数年ごとに補任されていて、比較的頻繁に守護職は交代されていました。14世紀末ごろになると、一定の氏族がその国の守護職を相伝(世襲)し、守護職が固定化していきます。さらに同時期までに、守護職には軍事・警察的職権のみならず、半済や守護請といった経済的利得権も付与されていきました。その結果、室町時代の守護は、領国内の在地領主(国人)、土地、人民(百姓など)に対する一円支配(一的な支配)を強化していき、守護によってその領国に地域的封建制が形成されたとする形態を称して、守護領国制というようになったのです。また、室町幕府はいわばこのような守護大名による連合政権であるとも理解できます。

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