中国南朝の宋の正史『宋書』に登場する倭国の5代の王、「讃・珍・済・興・武」のこと。5世紀初頭から末葉まで、およそ1世紀近くに渡り、南朝に遣使入貢し(遣宋使)、また梁からも官職を授与された倭の王様。この倭の五王がそれぞ歴代天皇の誰に該当するかについては、後半の3人「済」・「興」・「武」については、第19代「允恭天皇」、第20代「安康天皇」、第21代「雄略天皇」と目されています。一方、「讃」と「珍」の人物比定については『宋書』と『古事記』『日本書紀』の伝承に食い違いがあるため諸説あって特に有力な仮説がない状況。