山崎宗鑑(やまざき そうかん)は、戦国時代の連歌師・俳諧作者です。幼少時から室町幕府9代将軍足利義尚に仕え、一休宗純とも親しかったと伝えられています。義尚が陣没すると、山崎宗鑑は世の無常を感じ出家。滑稽機智を主眼とし天性の洒落気を持って、俳諧連歌の道を歩みました。
保守的な連歌師は、宗鑑の作風と俳諧を卑属・滑稽なものと哂いましたが、宗鑑は意に介さず、座興として捨てられていた俳諧を丹念に記録・整理して俳諧撰集の草分けである『新撰犬筑波集(しんせんいぬつくばしゅう)』を編みました。『新撰犬筑波集』の自由奔放で滑稽味のある句風は、江戸時代初期の談林俳諧に影響を与え、山崎宗鑑は荒木田守武とともに、俳諧の祖と称されるようになりました。