楽市楽座の制(らくいちらくざのせい)は、戦国時代後期から安土桃山時代において、織田信長などの各地の戦国大名などによって、支配地の市場で行われた経済政策です。それまで、市場や座(生産品の元締め)の規制があって、自由に商工業活動はできずに制約がありました。「楽市」は、諸特権の保障により自由な商売を認める市場振興政策。「楽座」は楽市令の対象となった市場に限定して、座による商売の独占を否定した政策です。まあ、規制を緩和・撤廃して経済活動の促進を目的とした政策だったわけです。
この「楽」とは、規制が緩和されて自由な状態となった意味ですね。現代語のいても、「ラクにしてください。」とお客さんを招いたときなどに、「膝を崩してください、くつろいでください。」の意味として用いることがありますが、そのイメージですね。
織田信長によって行われたものが有名ですが、その他にも北条氏、今川氏も実施しました。