第36代天皇。皇極天皇の弟で、中大兄皇子の叔父さん。乙巳の変にて、蘇我本家除外に成功したあとに、天皇に即位し、中大兄皇子を皇太子、中臣鎌足を内臣としました。政治の実権は中大兄皇子が握り、けっこう軽んじられていた印象です。
難波長柄豊碕宮(大阪市中央区)を造営し、そこを都と定めたのですが、653年に、中大兄皇子が天皇に対して飛鳥の地に戻ることを求められます。孝徳天皇がこれを拒否。すると、中大兄皇子は皇族一族や臣下の大半を連れて、飛鳥の地に戻っていきました。孝徳天皇の皇后(中大兄皇子の同母妹)も飛鳥の地へと去ってしまい、あわれ難波の地に残された孝徳天皇は、翌年失意のうちに病気になり死去しました。