内臣(うちつおみ/ないしん)は、飛鳥時代から平安時代初めにかけて置かれた役職で律令政治下では令外官(律令の規定にない官職のこと)にあたりました。歴史上4名が任命されていますがいずれも藤原氏出身。
天皇の最高顧問で、天皇を擁護して政務の機要を掌握する大臣に匹敵する官職でしたが、常設ではなく、その職掌はその時々に応じて異なりました。
とりあえず、中臣鎌足(のちの藤原鎌足)が、645年乙巳の変のあとに最初の内臣となったこと。この役職にて、中臣鎌足が中大兄皇子を助けて文武百官の上に立って政治の中枢を担いながら、大化の改新の遂行にあたったことの二点だけ知っていればOKです。