蘭学(らんがく)は、江戸時代にオランダを通じて日本に入ってきたヨーロッパの学問・文化・技術の総称です。幕末になって、開国すると世界各国と外交関係を築いてオランダ以外の西洋諸国と交流するようになったので、「洋学」(ようがく)の名称が一般的になりました。
江戸時代の蘭学といえば、8代将軍・吉宗によって「洋書の禁」が緩められて、青木昆陽らが蘭語習得に励み、青木昆陽は「和蘭文訳」「和蘭文字略考」といったオランダ語の辞書や入門書を残しました。のちに杉田玄白や前野良沢らによってオランダの解剖学書が『解体新書』として邦訳されて発行されるなどしました。