新井白石によって、それまで使っていた「日本国大君」では、「大君」がなんなのかよくわからんということで、「日本国王」という分かりやすい名称に変更しました。国内では強い反対があったとありますが、それは「王」とすると、「皇帝」「天皇」よりも格下になってしまうため、中国皇帝よりも格下感が出てしまうことを嫌った側面があります。
現代で考えると、中国の政治権力のトップが「国家主席」その下にナンバー2として「首相」がいます。日本やイギリスといった立憲君主制の国では、政治権力のトップが「首相」(形式上、上位に天皇、国王がいます)となります。そのため、中国が「日本の首相と会話するのは、うちの中国の首相(ナンバー2)でいいだろ。」と言い出したとしたら、「いやいやおかしいだろ!「首脳会談」としては、政治トップの国家主席と日本首相じゃないと釣り合わない」となりますが、実際に日中関係が悪いときなどは、中国は「首相」という名称にこだわって日本との首脳会談を拒否することがあります。
ややこしいですね。たかが称号・名称なのですが、与えるイメージというものがあります。
「えっ社長さんなんですか!?すごいですね」って会話イメージできますよね?でも社長なんて、誰でも簡単に1円資本で作れるわけですから、肩書だけみても意味ないんですよね。