ラジレキ

要点から背景まで、流れでおさえる日本史の全体像

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悪人正機

悪人正機(あくにんしょうき)とは、阿弥陀仏の本願は罪深い悪人を救済することであり、悪人こそが、仏の教えを聞いて悟りを得る能力・資質を備えた、往生するにふさわしい者であるということ。 親鸞の思想の根本をなす考え方。 「悪人正機説」の略。 「正機」は、仏の教法によって悟りを得る能力と資質を適切に持っているということ。

さて、ここで質問です。「悪人とはどんな人でしょうか?」5秒くらい、考えをめぐらしてください。

ここでいう「悪人」というのは、一般的・常識的な善悪ではなく、あくまでも親鸞が説いたのは「阿弥陀仏の視点」による善悪なんですね。どんな小さな悪も見逃さない仏の眼から見れば、すべての人は悪人だと浄土真宗では説いているんです。そりゃそうですよね。みんな小さな嘘もちょっとした悪いこともせずに生きてこれている人はいないはずです。

問題は、「自分は悪人じゃない(=善人だ)!」と考えたり、「「自分は自分の力で救われることができる」と思いあがった、勘違いしていることです。このままではとてもじゃないけど救われません。極楽浄土に往生なんてできないんです。

「あっ、俺って悪人だったんだ!」と気づいた人、すなわち「悪人こそ」が救われる、というロジックですね。善人のままでは救われないんです。

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