検非違使(けびいし)は、日本の律令制下の令外官の役職。「非違(不法、違法)を検察する天皇の使者」の意。検非違使庁の官人。主に京都の治安維持と民政を所管しました。
平安時代の816年が初見で、その頃に設置されたと考えられています。当時の朝廷は、桓武天皇による軍団の廃止以来、軍事力を事実上放棄していました。その結果、当然のように治安が悪化してしまったために、せめて京都だけでも安全にしようと、軍事・警察の組織として検非違使を創設したのです。軍事・警察組織ですから、のちに武士の出世の登竜門となっていきます。