仏教の仏陀以降の時代を捉えるにあたって「正法・像法・末法」という三時(さんじ)の区分があるのですが、末法というのは、仏陀が生きていた時代から遠く隔たってしまったため、仏教の教えが次第に微細・瑣末になってしまい、僧侶が戒律を修めず、争いばかりを起こして邪見がはびこり、釈迦の仏教がその効力をなくしてしまう時期とさています。
三時の長さのとらえかたには諸説ありますが、日本では、西暦1052年から末法が始まると考えるのが、主流となっていきます。
一方、教科書35ページの仏教伝来では、南都六宗の三論宗では、552年と考えていて、その年に日本に仏教がやってきたとしたいという思惑から、日本書紀に552年に伝来したと記載した(実際には違うのに)のではないかと考えられています。