ラジレキ

要点から背景まで、流れでおさえる日本史の全体像

日本史の学び直し.com

  • 日本の夜明け
  • 大和王権と古墳文化
  • 古代国家の成立
  • 権力闘争と貴族の時代
  • 武士階級の台頭
  • 武家社会の動揺
  • 動乱の戦国時代
  • 幕藩体制の始まり
  • 発展する経済・文化
  • 揺らぎ始める幕藩体制
  • 明治維新と近代国家の形成
  • 脱亜入欧、日清・日露戦争
  • 第一次世界大戦
  • 第二次世界大戦
ラジレキ

惣領制

惣領制(そうりょうせい)とは、中世武士団に惣領を中心として形成される社会組織の単位としての同族結合の体制を示す言葉です。

中世の武士の相続は女子も含めた分割相続でしたが、必ずしも均等相続ではありませんでした。男子の中でも一族を統率する能力(器量)を持つ者がその主要部分を継承する例が多かったわけです。この継承者を惣領(嫡子)と呼び、残りの所領は惣領以外の男子(庶子)や女子の間で分割されました。彼らは独立した生計を営む一方で、戦時には惣領の下に集まって戦闘集団を構成し、平時においては惣領が主催する先祖や家の祭祀に参加したり、幕府や荘園領主から惣領を通じて課された公事を負担したりする義務を負うなど、惣領の統制下にありました。

関連する学び直しノート