ラジレキ

要点から背景まで、流れでおさえる日本史の全体像

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  • 日本の夜明け
  • 大和王権と古墳文化
  • 古代国家の成立
  • 権力闘争と貴族の時代
  • 武士階級の台頭
  • 武家社会の動揺
  • 動乱の戦国時代
  • 幕藩体制の始まり
  • 発展する経済・文化
  • 揺らぎ始める幕藩体制
  • 明治維新と近代国家の形成
  • 脱亜入欧、日清・日露戦争
  • 第一次世界大戦
  • 第二次世界大戦
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庶子

庶子(しょし)は、正室ではない女性から生まれた子供を指す語。対義語が、「嫡子」とか「嫡出子」ですね。ここでは正妻から生まれた嫡出であっても、嫡子(嫡出子のトップ)以外のことを指して、庶子といっています。嫡出・庶出といった区別をする意味は大きく二つあります。一つは、「性交渉に拘わるモラルの確立といった道徳的・宗教的な要求」、二つ目は「相続権・親族関係の明確化といった世俗的な要求」です。鎌倉時代ですから、一つ目のモラルといったところは現代と違って、そんなに目くじらは立てられませんし、そもそも御家存続のためには男子が必要ということがありました。しかし、それでは正妻の地位や、その子どもをどうするんだという二つ目のポイントが大きくあり、長幼の序よりも、嫡庶の序の方が重要視されたのでした。

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