国粋保存主義(こくすいほぞんしゅぎ)/国粋主義(こくすいしゅぎ)とは、近代日本において欧化主義に対抗して、日本の文化・伝統の独自性を強調・発揚し、これを保守しようとする政治思想のことです。
国粋主義は、幕末から台頭した尊王攘夷論を源流として、明治維新後は大日本帝国政府による条約改正交渉や欧化政策への反発として現れます。「国粋主義」の語は、1888年、三宅雪嶺らの政教社が出版していた雑誌『日本人』に、政府の欧化政策に反発する志賀重昂の論文「国粋保存旨義」が発表されたのをきっかけとして使われるようになりました。