欧化政策(おうかせいさく)とは、外務卿(後の外務大臣)井上馨を中心として、安政五カ国条約など欧米列強と締結していた不平等条約の条約改正の実現のために、憲法などの法典編纂と並行して、日本の文化をヨーロッパ風にすることで彼らが国際法の適用対象として見なす文明国の一員であることを認めさせようとした政策です。特に鹿鳴館時代の欧米模倣の政策のことを指します。風俗習慣を西欧化して日本の開化ぶりを外国に示す必要があると考え、ヨーロッパ風文化の直輸入政策を実施しましたが、鹿鳴館での舞踏会に象徴されるように、表面的な模倣にすぎず、民権論者・国権論者からきびしく批判されました。