ラジレキ

要点から背景まで、流れでおさえる日本史の全体像

日本史の学び直し.com

  • 日本の夜明け
  • 大和王権と古墳文化
  • 古代国家の成立
  • 権力闘争と貴族の時代
  • 武士階級の台頭
  • 武家社会の動揺
  • 動乱の戦国時代
  • 幕藩体制の始まり
  • 発展する経済・文化
  • 揺らぎ始める幕藩体制
  • 明治維新と近代国家の形成
  • 脱亜入欧、日清・日露戦争
  • 第一次世界大戦
  • 第二次世界大戦
ラジレキ

明治維新

明治維新(めいじいしん)は、ちょっと定義の難しい用語です。というか、広義・狭義でとらえる範囲が異なります。

まず、大政奉還から王政復古の大号令となって、旧体制である徳川幕府が倒されて、薩長が主体となった明治新政府が「成立した」ことを以て明治維新という用法があります。これは「点」での明治維新ですね。

後から歴史を見ている我々は、この切替・スイッチのタイミングでガラッと世界が変わったように思います。そう江戸時代から明治時代に切り替わったと。しかし、実際には段階を追いながら明治時代の日本は形作られていくので、それら明治新政府がおこなった近代主権国家の建設・中央集権体制の確立・富国強兵政策の実行・殖産興業の推進といった各種政策の実行・実現・達成まで含めて明治維新という場合もあります。この場合は、明治時代まるまるが明治維新ということになります。

明治維新という言葉は、事件という点の用語として使うよりかは、一連のプロセスを指す全体像のための用語として使う方が個人的にはいいかなと思います。逆に点としての用語は明治維新ではなく、それぞれの大政奉還や王政復古の大号令などを使った方がいいのではないかと思っています。

関連する学び直しノート