『源氏物語』は、平安時代中期に成立した日本の長編物語、小説。全54帖、文献初出は1008年(寛弘五年)、平安末期に「源氏物語絵巻」として絵画化されました。作者の紫式部は平安中期における和歌の名手の1人で、娘の大弐三位とともに「百人一首」や「女房三十六歌仙」の歌人として現代に至るまで永く親しまれています。
鎌倉時代の『平家物語』が武士の平家の栄華と没落を描いているので、ついつい『源氏物語』も軍記物語かと思いますが、こちらの源氏は武士の清和源氏ではなく、貴族の源氏をイメージされた「光源氏」が主人公。内容は恋愛・貴族・風雅なものとなっています。