ラジレキ

要点から背景まで、流れでおさえる日本史の全体像

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  • 日本の夜明け
  • 大和王権と古墳文化
  • 古代国家の成立
  • 権力闘争と貴族の時代
  • 武士階級の台頭
  • 武家社会の動揺
  • 動乱の戦国時代
  • 幕藩体制の始まり
  • 発展する経済・文化
  • 揺らぎ始める幕藩体制
  • 明治維新と近代国家の形成
  • 脱亜入欧、日清・日露戦争
  • 第一次世界大戦
  • 第二次世界大戦
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柳沢吉保

柳沢吉保(やなぎさわ よしやす)は、第5代将軍・徳川綱吉に仕えた、幕府側用人・譜代大名です。綱吉から特に寵愛され、元禄時代には大老格として幕政を主導しました。また、政治家としてのみならず、文化人としても王朝文化への憧憬を強く抱いて、江戸に六義園を造営し、この六義園には綱吉もたびたび訪れました。実はこれって凄いことで、普通・将軍が家臣の邸宅なんかに行かないんですよ。だって、将軍は「お前が来い!」でOKですし、あるいは、どんなに立派な庭園だったとしても「将軍様の庭園よりはみすぼらしいものでございます」って世界ですから。さらに言うと、かつての室町時代には、6代将軍・足利義教が家臣である赤松家に招かれて謀殺される事件(嘉吉の変)なんてこともありました。こういった点からも綱吉の吉保への寵愛・信頼ぶりが分かりますね。

将軍綱吉が死んで、6代将軍に家宣が就任し、彼の側近たちが幕閣となると、吉保は隠居を願い出て引退しました。

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