日本で最初の位階制度。 冠の色によって階級を表わした。 推古 11 (603) 年聖徳太子が制定したとされます。 徳,仁,礼,信,義,智の6徳目を,それぞれ大小の2つに分けて 12階とし,これに紫,青,赤,黄,白,黒の色をあて,その濃淡によって大小を区別しました。
この後、位階制度は
647年に冠位十三階、649年冠位十九階、664年には冠位二十六階そして685年には冠位四十八階まで増殖します。
ちょっとやり過ぎ感が出てしまったので、701年に大宝律令が出ると、冠位三十階に整理しなおされ、明治維新を迎えるまで、冠位制度は三十階で維持されていくことになりました。
現代においても位階制度は残り続けており、死後に付与されています。政治家が高位を受けることが多く、2019年に亡くなった中曽根康弘は従一位(上から2番目)、そして安倍晋三も従一位を受けています。