戦国大名(せんごくだいみょう)とは、日本の戦国時代に数郡から数カ国規模の領域を一元的に支配した大名を指す言葉です。昔からある言葉のように思えますが、古くは「戦国大名」の他にも「分国大名」「領国大名」「戦国諸侯」など様々な呼称が用いられていました。戦後の1953年になって歴史学者の著作の中で、あいついで「戦国大名」の用語が用いられたことがきっかけで一般用語として普及しました。
さて、なんでこんなことを説明したかというと、現在になっても「戦国大名」の定義については曖昧なままなんですね。「戦国時代のある一定規模以上の地方権力者」なんですが、「じゃあ室町時代の守護大名とかと何が違うのさ?」というと、いちおうは、室町時代の守護大名と比べると、戦国大名は、室町将軍など中央権力と一線を画し、守護として正式に任命されている、いないに関わらず国内を独自に統一する権力を有しているということがいえます。また、領国内において軍役を課すシステム(例えば貫高制)を確立していたり、分国法という法令を出していたりします。