民党(みんとう)とは、明治時代の日本において自由民権運動を推進した自由党・立憲改進党などの民権派各党の総称です。民権派各党のメンバーは、自分達こそが国民・民衆の代表であるとする意識から、「民党」という言葉を用い、他方自分たちへの反対勢力を政府官吏と癒着した勢力と看做して「吏党(りとう)」と呼んで卑下していました。
主に帝国議会開設から日清戦争の頃にかけて使われていました。政界が二大政党に収斂されていくにしたがって使用されることは減っていきましたが、その後も「民衆代表政党」の意味を込めて大正期まで使用されました。