閑院宮家(かんいん の みや け)は、世襲親王家(代々当主は親王になる、いくら代が下っても天皇と疎遠になっても親王のままの皇族の家)の一つで、江戸時代中期に直仁親王(東山天皇第六皇子・中御門天皇弟)が創設した宮家です。創設にあたっては、皇統の断絶を危惧した新井白石が、徳川将軍家に御三家があるように、朝廷にもそれを補完する新たな宮家が必要との建言を将軍・徳川家宣に出しました。
結果、後桃園天皇(中御門天皇の曾孫)が崩御した際に、閑院宮家から光格天皇が皇位を継承。その後、光格天皇→仁孝→孝明→明治→大正→昭和→上皇→今上天皇に至るまでの現在の皇統として、閑院宮家の皇統が続いています。