日清戦争(にっしんせんそう)は、1894年から1895年にかけて日本と清国の間で行われた戦争です。朝鮮半島の権益を巡る争いが原因となって引き起こされ、主に朝鮮半島と遼東半島および黄海で交戦し、日清講和条約(下関条約)の調印によって終結しました。
1882年の壬午軍乱以後、閔妃政権の下で、清国が李氏朝鮮に対する宗主権主張していたため、講和条約の中で日本は李氏朝鮮に対する清国の宗主権の放棄を承認させた他、清国から台湾、澎湖諸島、遼東半島を割譲され、巨額の賠償金も獲得しました。しかし、遼東半島については、講和直後の三国干渉により手放すことになりました。
日清戦争に勝利した日本は、アジアの近代国家と認められ、国際的地位が向上し、支払われた賠償金をつかって殖産興業、軍備拡張を進めることができました。