現代では「下作人(げさくにん)」とひと塊にされた用語として用いられていますが、古代においては、下人と作人にはそれぞれ別の意味を持っていました。
まず、名主という自営の有力農民がいて、その名主とは別に独立農民として作人(さくにん)がいて、名主に隷属している農民として下人(げにん)がいました。
いうなれば、作人は名主に使われてはいるけど、業務委託を受けている自営業の人って感じですね。名主から名田の一部のアウトソーシングを受けて農業やっているって感じです。指示・命令は受けないイメージですね。成果あげればOKでしょ的な。
一方の、下人は名主に仕えている正社員って感じですかね。指示・命令を受ける立場にあるといった感じです。