ラジレキ

要点から背景まで、流れでおさえる日本史の全体像

日本史の学び直し.com

  • 日本の夜明け
  • 大和王権と古墳文化
  • 古代国家の成立
  • 権力闘争と貴族の時代
  • 武士階級の台頭
  • 武家社会の動揺
  • 動乱の戦国時代
  • 幕藩体制の始まり
  • 発展する経済・文化
  • 揺らぎ始める幕藩体制
  • 明治維新と近代国家の形成
  • 脱亜入欧、日清・日露戦争
  • 第一次世界大戦
  • 第二次世界大戦
ラジレキ

追捕使

追捕使(ついぶし)は、日本の律令制下の令外官の一つ。警察・軍事的官職。初めは臨時の官職でしたが、後に諸国に常設されるようになりました。

最初に設置されたのは932年で、当初南海道で頻繁に出没していた海賊・凶賊を掃討する目的で設置されました。「追捕」は「追い捕らえる」の意で、元々軍事的役割を含んでいませんでしたが、海賊の討伐、反乱の鎮圧などの目的から、実際に戦闘に当たることが多かったです。その後、諸国に常設されるようになると、国司が追捕使に兼任させたり、地方の豪族が任命されたりするケースが多くなりました。12世紀末ごろになると、惣追捕使(総追捕使)として一国の警察・軍事的役割を担う官職があらわれ、追捕使の職務が引き継がれていき、。さらにその後、1185年に源頼朝が日本国惣追捕使に任命され、諸国の惣追捕使の任免権が鎌倉殿に移り、「守護」と名を変え、後に発展していきました。

関連する学び直しノート