社会帝国主義(しゃかいていこくしゅぎ)とは、政治用語の一種で、マルクス主義者による言葉であり、軽蔑のニュアンスを込めて用いられることが多いです。
レーニンはこの言葉について「言葉は社会主義者、実際の振る舞いは帝国主義者」と表現しています。帝国主義とは、覇権主義的で植民地などからの搾取を推進して中心だけ豊かにする略奪的な経済主義をイメージさせる言葉としてとらえておけばとりあえずOKかなと。
毛沢東は1964年7月に論考を発表し、
「帝国主義が存在する限り、社会主義諸国の無産階級労働者は、国内の有産階級に対しても、国際帝国主義に対しても立ち向かわねばならない。帝国主義は、あらゆる機会を捉えて社会主義諸国に対する武力介入を狙うか、あるいは社会主義諸国を穏やかな形で崩壊させようとするであろう。社会主義国を破壊するか、資本主義に堕落させようとして全力を尽くすであろう。国際階級闘争は、必然的に社会主義諸国の内部に反映されることになる」
「ソ連共産党第22回党大会で、修正主義者(マルクス・レーニン主義の正統派ではないという非難の言葉)であるフルシチョフ一派は、『平和共存』『平和的移行』という反革命理論を策定したうえに、『ソ連においては、プロレタリアートによる独裁はもはや不要であるというだけでなく、不可能である』と宣言することにより、修正主義を完全な体系に発展させた。彼らは『全人民のための国家』『全人民のための党』という、ばかげた理論を提示している」
「ソ連共産党第22回党大会の場でフルシチョフが発表した政治綱領は、偽りの共産主義綱領であり、プロレタリアート革命に反対し、労働者の党による独裁を廃止しようとする修正主義的なものである」
「修正主義者であるフルシチョフが発表したプロレタリアートによる独裁の廃止は、社会主義と共産主義への裏切りに他ならない」
と厳しく批判をしました。
また、1994年7月に日本共産党は、スターリンのソ連について「社会帝国主義」と呼んだことがあります。