『奥の細道』(おくのほそみち)は、元禄文化期に活躍した俳人松尾芭蕉の紀行及び俳諧。元禄15年(1702年)刊。日本の古典における紀行作品の代表的存在ですね。「月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也」という冒頭文は、中学校の国語の教科書でも取り上げられており、暗誦させられた人も多いのではないでしょうか。『奥の細道』は、芭蕉が崇拝する西行の500回忌にあたる1689年(元禄2年)に、門人の河合曾良を伴って江戸を発って、奥州、北陸道を巡った紀行文です。全行程約600里(2400キロメートル)、日数約150日間で東北・北陸を巡って、元禄4年(1691年)に江戸に帰ってきました。