ラジレキ

要点から背景まで、流れでおさえる日本史の全体像

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  • 日本の夜明け
  • 大和王権と古墳文化
  • 古代国家の成立
  • 権力闘争と貴族の時代
  • 武士階級の台頭
  • 武家社会の動揺
  • 動乱の戦国時代
  • 幕藩体制の始まり
  • 発展する経済・文化
  • 揺らぎ始める幕藩体制
  • 明治維新と近代国家の形成
  • 脱亜入欧、日清・日露戦争
  • 第一次世界大戦
  • 第二次世界大戦
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公事方御定書

公事方御定書(くじかたおさだめがき)は、。享保の改革を推進した8代将軍・徳川吉宗の下で作成されました。江戸幕府の基本法典的なものでしたが、公開はされず、幕府の司法中枢にあった者のみが閲覧できる文書でした。公開しなかった理由は、「民は由らしむべし、知らしむべからず」という儒教的政治理念だけでなく、吉宗の政策が刑の軽減を図るものだったため公開しないほうが威嚇効果を維持できると考えられたためとされています。「何やったら罰せられるんだろう?」と疑心暗鬼の方が、余計なことをしないだろう、という発想ですね。なので、刑法典の体裁をとってはいますが、あくまでも裁判や科刑の標準を示す重要判例集のようなもので制定法というよりかは、法曹法的な性格が強かったといえますね。

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