ラジレキ

要点から背景まで、流れでおさえる日本史の全体像

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  • 日本の夜明け
  • 大和王権と古墳文化
  • 古代国家の成立
  • 権力闘争と貴族の時代
  • 武士階級の台頭
  • 武家社会の動揺
  • 動乱の戦国時代
  • 幕藩体制の始まり
  • 発展する経済・文化
  • 揺らぎ始める幕藩体制
  • 明治維新と近代国家の形成
  • 脱亜入欧、日清・日露戦争
  • 第一次世界大戦
  • 第二次世界大戦
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永仁の徳政令

永仁の徳政令は、鎌倉幕府の第9代執権・北条貞時が発令した日本で最初とされる徳政令です。貨幣経済の浸透、分割相続、寇の戦費負担などによって困窮化した御家人を救うべく、御家人の借を帳消し(あるいは借金のカタにとられた土地の返還)にしました。しかし、元寇の戦費負担は一時的なものですが、そもそもの社会構造や経済が変質している中において、借金帳消しは一時しのぎでしかなく、また、借金帳消しを恐れて、金貸しが御家人への金貸しを厭う事態となり、御家人の窮乏・凋落の解決にはなりませんでした。しかし、これ以降も、また室町時代になってからも徳政令は度々出されていくことになります。

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