敵を倒して(殺して)、出世できた時代というのが戦国時代です。あるいは最下層の身分であっても実力があれば、関白・天下人に成りあがれちゃう「超競争社会」というのが戦国時代でした。荒々しい時代だったわけです。昔も今も老人というのは昔話や自分の武勇伝が好きなわけですが、この時代も「わしが若いころは神君・家康様に付き従って、大坂の陣で活躍したもんじゃ」と聞けば、やはり若者は興奮するものでしょう。なにせホントの「武勇伝」なわけですから、しかし、時代は泰平・平和な世で、競争抑止の「超規制社会」へと変容しているわけですので、「いつまでも武功で成り上がれる時代でもないし、強権的な政策がふさわしい時代でもない」ということで世の中は文治政治へと転換されていくのでした。