『大日本史』(だいにほんし)は、日本の歴史書ですね。江戸時代に御三家のひとつである水戸徳川家の二代目当主である徳川光圀(水戸黄門さまのモデルになった人物)によって開始され、光圀死後も水戸藩の事業としてなんと、二百数十年継続します。完成は、明治時代に入ってからというとてつもない事業でした。初代・神武天皇から室町時代の後小松天皇まで(厳密には南北朝が統一された1392年まで)の百代の帝王の治世を扱っています。紀伝体の史書で、本紀(帝王)73巻、列伝(后妃・皇子・皇女を最初に置き、群臣はほぼ年代順に配列、時に逆臣伝・孝子伝といった分類も見られる)170巻、志・表154巻、全397巻226冊(目録5巻)。携わった学者たちは水戸学派と呼ばれ、幕末の「尊王思想」に大きな影響を与えました。