為替(かわせ)は、現代においては、米ドルなどの外貨を交換することを意味することが多いですが、「かわせ」の語源は、「かわす、交換する」でした。日本で為替が生まれたのは、鎌倉時代です。この時代に鎌倉で俸給をもらう下級役人が現れます。彼らは俸給(サラリー)として、鎌倉に入って来る年貢を先取りする権利が与えられました。その際に権利証書として「為替」が発行されたのです。あるいは、京都で大番役を勤める中小の御家人が、地元の所領からそれぞれが金銭や米を持ち込まなくとも、大口の荘園や有力御家人の年貢の運送に便乗する形で、鎌倉や京都で金銭や米を受け取るシステムとして、為替の仕組みが生まれてたのでした。つまりこの時代の為替は、金銭のみならず米その他の物品の授受にも用いられて、発生したのでした。
ざっくり用語解説
為替
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