ラジレキ

要点から背景まで、流れでおさえる日本史の全体像

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  • 日本の夜明け
  • 大和王権と古墳文化
  • 古代国家の成立
  • 権力闘争と貴族の時代
  • 武士階級の台頭
  • 武家社会の動揺
  • 動乱の戦国時代
  • 幕藩体制の始まり
  • 発展する経済・文化
  • 揺らぎ始める幕藩体制
  • 明治維新と近代国家の形成
  • 脱亜入欧、日清・日露戦争
  • 第一次世界大戦
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  • 戦後、そして現代の日本
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ドイツ領南洋諸島

ドイツ領南洋諸島は、太平洋の南方に広がる、マリアナ諸島、カロリング諸島、パラオ諸島、マーシャル諸島などの島々で、この海域には、ビスマルク時代末期のドイツが進出しました。1885年、ニューギニア北東部を占拠して「カイザー・ヴィルヘルム・ラント」と名付け、さらにそこに隣接する諸島を「ビスマルク諸島」と名づけます。ドイツはこれらを保護領として事実上は植民地支配を行いました。第一次世界大戦が始まると、日本は南太平洋におけるドイツ領南洋諸島に海軍を派遣し、1914年12月にトラック諸島に拠点を築き、実効支配を開始しました。第一次世界大戦中から戦後には、日本領に併合する合意を欧州諸国から得ていましたが、大戦後のパリ講和会議が始まると、アメリカのウィルソン大統領は、日本の南洋諸島併合がアメリカ領のフィリピンを脅かすことになるので強く反対。そこで、日本による委任統治という形式で最終的には妥協し、「赤道以北の南洋諸島」がそれに含まれることとなりました。

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