ラジレキ

要点から背景まで、流れでおさえる日本史の全体像

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  • 日本の夜明け
  • 大和王権と古墳文化
  • 古代国家の成立
  • 権力闘争と貴族の時代
  • 武士階級の台頭
  • 武家社会の動揺
  • 動乱の戦国時代
  • 幕藩体制の始まり
  • 発展する経済・文化
  • 揺らぎ始める幕藩体制
  • 明治維新と近代国家の形成
  • 脱亜入欧、日清・日露戦争
  • 第一次世界大戦
  • 第二次世界大戦
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いずれも延暦寺で天台宗を学んでおり,旧仏教から出発して

比叡山延暦寺は、当時仏教の総合大学のような場所だったと考えて頂ければいいかと思います。もともと6世紀に伝来した日本の仏教は、奈良時代に、南都六宗という仏教学派がうまれ、そこへの対抗という流れから最澄が平安時代初期に延暦寺に唐から天台教学を受容したのです。南都六宗との仏教理論の論争のためには、南都六宗の考えをしっかりと理解する必要もあるため、延暦寺は自説である天台宗だけでなく、他派の教学の理解も進みました。さらに最澄以降、密教・禅・念仏についても吸収していきました。なので、平安末期から鎌倉初期において、「いま伝わっている仏の教えは正しいのか?」と悩むのであれば、まずは延暦寺に行けば、当時日本で学ぶことのできる全ての仏教が網羅的に学べる場所だったわけです。そんな延暦寺でも満足いく答えが手に入らなかった。今の時代にそぐわないという不満を持った人が鎌倉新仏教といわれる、新しい宗派となる浄土宗浄土真宗時宗臨済宗曹洞宗・法華宗(日蓮宗)を起こしていったという流れになっています。

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