大行天皇(たいこうてんのう)とは、普通名詞で「死んでしまった天皇」のことを指します。天皇が崩御(死亡)した後、追号が贈られるまでの呼称。明治以降の天皇は、元号をもって追号とするのが通例になっているので、追号はあらかじめ分かっていると言えますが、正式には「追号奉告の儀」が済むまでは、決まっていません。そのため、今上天皇(現役天皇という普通名詞、その時代には一人しか天皇はいないので使っているタイミングにおいてはある特定の一人を指します。)⇒死亡すると「大行天皇」(死んでしまった先の天皇ということで、大行天皇自体は普通名詞ですが、使っているタイミングにおいてはこちらもある特定の一人を指します。)⇒追号奉告の儀で正式に○○天皇の○○が決定されて固有名詞の「○○天皇」という呼び名が誕生します。