加波山事件(かばさんじけん)とは、1884年(明治17年)9月23日に発生した栃木県令・三島通庸らに対する暗殺未遂事件です。自由民権運動の激化事件の一つで、福島事件に関係したグループが中心となっていました。
栃木県庁の移転にともなって宇都宮に庁舎が落成する際に、民権運動を厳しく弾圧した三島通庸県令や集まった大臣達を爆殺する計画でしたが、爆弾を製造中に誤爆。計画が明らかになってしまい、茨城県の加波山山頂付近に立てこもりました。後日の再集結を約束して解散しましたが、次々に逮捕され、7名に死刑判決が下され(うち1人は刑執行前に獄死)、3名が無期懲役となりました。
この事件を期に、政府は爆発物の厳格な取り締まりのために、爆発物取締罰則を制定したのでした。