ラジレキ

要点から背景まで、流れでおさえる日本史の全体像

日本史の学び直し.com

  • 日本の夜明け
  • 大和王権と古墳文化
  • 古代国家の成立
  • 権力闘争と貴族の時代
  • 武士階級の台頭
  • 武家社会の動揺
  • 動乱の戦国時代
  • 幕藩体制の始まり
  • 発展する経済・文化
  • 揺らぎ始める幕藩体制
  • 明治維新と近代国家の形成
  • 脱亜入欧、日清・日露戦争
  • 第一次世界大戦
  • 第二次世界大戦
ラジレキ

院近臣

院近臣(いんのきんしん)とは、院政を行う元天皇の側近及びその集団の事を指す言葉。現代の日本語でいうとなかなか難しいですが短命で終わった第1次安倍政権は「お友達内閣」と批判を受けていました。閣僚を自分の「お友達」、近しい人で固めたために言われた言葉ですね。院近臣というのも、まあこの「お友達」と近しいニュアンスと捉えてもらえればいいかと。「院」というのは、元天皇と思ってOKなので、元天皇と個人的に親しい(職掌・律令制を通しての関係ではないということ)人たちを指します。

摂関期に下級貴族だった人たちが、院政期に乳母の縁故や荘園寄進・財力奉仕などを通して急速に台頭していきます。院に従属・密着した存在であり、院の権勢を背景に摂関家や有力寺社と対立していきました。院近臣の大半は大国の受領層でしたが、一部に有能な実務官僚も含まれていました。

関連する学び直しノート