軍部大臣現役武官制は、まず1900年に第2次山県有朋内閣にて成立しました。1912年に上原勇作陸軍大臣が辞任,陸軍が後任を出さなかったため,第2次西園寺公望内閣が崩壊してしまいます。こういった情勢を踏まえて、1913年に第1次山本権兵衛内閣では,軍部大臣の資格として現役でなければならないとした規定を改正し,非現役でも大将・中将であればよいとし変更しました。しかし、1936年に二・二六事件が起きた後,陸軍の政治的発言力が強まり,陸軍は広田弘毅内閣の組閣人事などにも介入。広田内閣では軍部の要求を受けて,軍部大臣現役武官制を復活させました。
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