ラジレキ

要点から背景まで、流れでおさえる日本史の全体像

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  • 日本の夜明け
  • 大和王権と古墳文化
  • 古代国家の成立
  • 権力闘争と貴族の時代
  • 武士階級の台頭
  • 武家社会の動揺
  • 動乱の戦国時代
  • 幕藩体制の始まり
  • 発展する経済・文化
  • 揺らぎ始める幕藩体制
  • 明治維新と近代国家の形成
  • 脱亜入欧、日清・日露戦争
  • 第一次世界大戦
  • 第二次世界大戦
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尾形乾山

尾形乾山(おがた けんざんは、江戸時代中期を代表する陶工、絵師です。京都の呉服商「雁金屋」の三男として、兄・光琳の弟として生まれました。父が亡くなると、光琳と折半でその遺産を譲り受けました。遊び人で派手好きで遺産を放蕩に費やした兄・光琳と対照的に、乾山は莫大な遺産が手に入っても、内省的で書物を愛し隠遁を好み、地味な生活を送ります。元禄2年(1689年)、仁和寺の南に習静堂を構え、参禅や学問に励むのですが、この仁和寺門前には野々村仁清が住んでいて、彼から本格的に陶芸を学んだようです。その後、多くの作品を手がけます。乾山の作風は自由闊達な絵付けや洗練された中にある素朴な味わいに特徴があり、乾山が器を作り光琳がそこに絵を描いた兄弟合作の作品も多く残されています。京都を基盤としていましたが、享保16年(1731年)、69歳の時、輪王寺宮公寛法親王の知遇を受け、江戸・入谷に移り住み、晩年は江戸を中心に過ごしました。

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