太政官(だじょうかん)とは、奈良時代から始まる律令体制下における最高行政機関ですが、鎌倉時代から武家政治が始まると実質的な機能を失いました。その後、幕末の王政復古の大号令によって再度、太政官を整備して江戸幕府に代わる政府機構としました。幕末の太政官制度の流れは以下の通りです。
1868年6月11日(慶応4年/明治元年旧暦閏4月21日)に政体書を公布。太政官を最高行政機関と定める。
1869年(明治2年)の官制改革で、民部省以下6省を管轄し、左右両大臣を設置。
1871年、長官として太政大臣を設置。
1885年(明治18年)、内閣制度の発足に伴い廃止。